「もうアクセサリーは必要ない」と思ってる期間は意外と短かった。
無趣味だと思っていましたが、ピアスを大量に持っているということは、ピアス集めが趣味の一つかもと気がつきました、firstfilmの梶原麻美子です。
毎日アクセサリー、つけていますか?
確かピアスの穴を開けたのは18のときで、これまでたくさんのピアスをあれこれ買っては毎日つけています。
私にとってアクセサリーをつけるのは出かける前の儀式のようなもので、とくにピアスは背筋をピシっと伸ばしてくれるもの、リングはお守りのような存在です。
というようなことを思えるようになったのもこの1年くらいのお話。
ちょうど子供が二人とも幼稚園に入園、というタイミングでしょうか。
アクセサリーの話ではないけれど、子育て真っ最中のお母さんの気持ちがちょっと楽になれたらいいなぁと思ったので・・・
一人目育児は修行、いや苦行
元気が何よりなんだけど・・・
出産を期にアクセサリーをしなくなる、突然アレルギーが出て付けられなくなる、というのはよくある話。私も出産して「母」になったそのときから、邪魔だし子供に壊されるという理由によりアクセサリーを外しました。さらには私の場合、おしゃれどころか自分の顔を洗う暇もなくなった、という不器用かーちゃんです。
一人目は初めての育児でお風呂上がりにスキンケアをしないまま寝てしまうこともしばしば。
何もできない子と、何も知らない初心者マークの母との生活は思ったよりバッタバタ。
ハタから見れば、まだ子供は一人で専業主婦で、のんびりまったりな生活をしているように見えてたかもしれない。
毎日特別なことをするわけではないし、子供を守っていくのは当然。だけど、規則正しい生活を当たり前のように毎日毎日し続ける、というのがこんなにも忙しい気持ちになるんだな、と思っていました。
夜泣きがひどかったけど朝寝坊はできない、必ず決まった時間に授乳・離乳食・寝かしつけ、合間をぬって洗濯掃除に買い物したら食事の下ごしらえ。公園も午前の部午後の部、トイレトレーニングその他なんでも教科書通りに・・・と少々まじめにやりすぎていたかもしれません。
おしゃれどころか自分の世話もままならない日々。私が不器用すぎるがゆえに、それはそれはまるで修行、いや苦行のようでした・・・。
こんなこと言っていいのか分かりませんが、正直に申し上げるとなにより自分を苦しめたのが、周りの先輩・大先輩ママから言われる「今が一番可愛いよー」の言葉。(ごめんなさいごめんなさい)
なぜなら当時は大変・辛い・苦しいの比重が大きくなってしまっていたので「子供が可愛くて可愛くてしょうがない!」と思えない私は自分を「ダメ母」と思ってしまう言葉だったから・・・。心が疲れてたなぁ。
さらにさらに子育てママを応援してくれる素敵な雑誌を見ては「おしゃれママをもてはやすようなファッション雑誌、この世に必要?」と随分心が荒んだ意見も持っておりました。「こんな服いつ着るんや・・・」「こんなキラキラできまへんで・・・」と。
こんなん私だけでしょうか?でもこんなかーちゃんもいるんです。
今思えば、一人目育児を修行のように感じていた理由は「自分」を限界まで押さえつけていたからだと思います。
まだおしゃれもしたいと思っている「自分」、たまには友達と飲み会にでも行きたい「自分」、一人になりたいと思う「自分」、ちょっとダラダラしてしまう「自分」。とにかくがまんがまん。育児はがまんがまん。
「母」になったのだから自分基準の「母らしくない自分」を出すことに勝手に罪悪感を感じていたように思います。
6年経った今?そんな感情1ミリもナシ!笑
強くてニューゲームな二人目育児
いつでもどこでも何されても平然と寝られる娘
一人目の息子が2歳のときに2人目の娘が生まれました。
子供が2人になって忙しさも2倍になるかと思いきや、10倍の忙しさ!(笑)
イヤイヤ期と赤ちゃん返りで、もはや宇宙人のような息子と乳飲み子を抱えた日々。
授乳している私をまるでアスレチックのように扱う息子、授乳しながら息子のトイレの世話、活発な息子に合わせる生活で娘は公園でご自由にどうぞと青空昼寝。夕方、二人同時の泣きの大合唱はBGMだし、さらには私も娘の夜泣きに気が付かなかったり、プラレールが朝から晩まで走り狂う中でも平然と寝る娘。
自分でも笑っちゃうくらいドタバタで無茶苦茶。
それに、息子と1対1で、静かに・・・壊れないように・・・大事に・・・大事に・・・まじめに・・・そんな風に過ごしてきたあの日々とはまるで別人の私!(笑)
だけど、どう考えても息子と1対1の時より子供たちを可愛いと思ってる。毎日髪を振り乱しながら、たくさん怒りながらも大変だと思いながらもゲラゲラ笑ってる。
2歳までの育児は1度クリアしていたせいか、「このくらいでは死なない」「これはやらなくていい」「こっちに時間をかけるくらいならあっちを優先する」というように育児2巡目は「ちょっと強めな自分」になって心に余裕があったんだと思います。
でも!それでもやっぱり自分が「メス」であることを忘れかけていたし、スーパーで息子が私と間違えて手をつないでいくのが毎回60代くらいの方だったり、食事に行った先にあった大きな鏡に顔がグレーで髪がボサボサのおばあさんと目があって悲鳴をあげたら私だったということもありました。
いや、ほんとに。
新品のランドセルをみて思ふ・・・
ピアスは洋服の一部です。
そんなこんなで気がつけば息子は幼稚園に入園、親子共々世界が広がり生活も一変。
しかしまぁ病気のオンパレード。(授乳して寝っ転がっててくれた日々のほうがどれだけ楽チンだったか・・・)
親子共々鍛えられながら、まわりに支えられながら、幼稚園生活も当たり前のものとなり、あれよあれよというまに息子は年長、娘も年少に。
息子を出産した28歳のときから娘が幼稚園に入園するまで約6年。
その間の私は「もうおしゃれは必要ない」と豪語しておりました。(アクセサリーや洋服、沢山捨てました・・・)
なんなら髪の毛も化粧品も別にいらないんじゃないかとすら思ってた。
この1年は子供と離れる時間が増えて、ようやく自分のことを考える時間を多く持てるようになりました。そうしたら我慢しなければいけないことを我慢する必要がないことにも気がついた私。
おしゃれを楽しむ、旦那さんに協力してもらってお友達との飲み会に参加する、美容院にも定期的に行く。そうやってうまく自分を解放してあげられるようになったらまわりにも明るくなったと言われました(笑)。
人によって自分を解放してあげる方法はそれぞれだけど、それがかーちゃんの元気の源になるならいつだって絶対に必要なんだと思います。
だって、かーちゃんのご機嫌次第で家の雰囲気が決まるのだから。
そしてこの春から息子は小学生です。
息子が選んだダークグリーンのピカピカランドセル
届いたばかりのランドセルを見ながら、「大変大変!」とばかり思っていた生活があっという間に過ぎ去っていき、この先もこんなスピードで子供たちは成長していくのかと思うと、突然キュン・・・と寂しくなりました。(そうか・・・こうやって3人目が欲しくなるのか・・・笑)
昔先輩ママから言われた「今が一番可愛いよー」の言葉。
最近なぜか一番大変と思っていた時期の写真を見返しては「可愛いー!!」を一人連呼しています。
可愛いよって教えてくれた先輩ママも過ぎ去ってから気がついたんだろうなぁ、なんて思いながら。
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ここまでたったの6年間。
自分をうまく解放できずにいた6年間は永遠のように感じていたけど、こんなにあっという間に終わってしまうのだから、過ぎた後はこんなに寂しい気持ちになるんだから、もっとのんびり構えて可愛い時期を噛み締めながら過ごせばよかったなぁとも思ったりします。
まぁ、かといってあの頃に戻りたいかと言われればイエスとは言えない!(笑)
なのに、抱っこばかりしていた子がどんどん自分との距離が広がっていくことに寂しさを感じる複雑な気持ち・・・。
と、これからまだまだ未知の育児は続くのでおセンチな気持ちにばかりになってもいられません!
今日も軽く化粧をして、ピアスをして、ちょっと気分をシャキっとさせて幼稚園のお迎えに行ってきまーす。
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